現代人に多いうつ病【薬による治療が効果的】

婦人

病気を認めたくない

男性

周りの手助けが不可欠

日本ではうつ病患者数が110万人を超えているといわれるほどになり、ごく一部の心の弱い人がなるような特別な病気ではありません。生きていれば、誰しも様々なストレスを抱えながら何とか頑張って日常生活を過ごしているものです。ですが中には、ストレスに負けてしまうのは、その人の心の弱さに原因があるという考え方を持つ人も少なくありません。そんなこともあり、いざうつ病を発症しても自分で認められなかったり、人に知られたくないと病気であることを隠そうとしたりする患者さんも大勢います。特に、急性期と呼ばれる発症してから治療の効果が出てくるまでの、最も症状が苦しい時期にその傾向が出やすいとされています。そのため、病院に行って診断を受けるという治療への第一歩が遅れてしまいがちになります。うつ病の特徴的な症状は、気持ちがひどく落ち込んで自分自身を責めてしまったり、無気力に襲われ今まで楽しかったことさえもやる気にならなかったりといったものです。何もしたくないし、人にも会いたくない、食べたくないし、眠れない、そんな状態の中でも、そんな自分がもどかしく強いイライラを感じるようになります。このような症状が出るおおもとの原因は、脳内で作られる神経伝達物質であるセロトニンというリラックス作用のあるホルモンの分泌が減ってしまうことにあります。それにともなってノルアドレナリンやドーパミンといった興奮や怒りなどの作用があるモルモンの分泌が過剰になっています。うつ病治療薬である抗うつ剤は、これらの神経伝達物質の分泌を正常にしたり、再取り込みに作用したりしていく働きをするもので、現在ではその種類も数多くあります。うつ病の治療は薬物療法を中心に行っていくことになり、この抗うつ剤に症状に応じて抗精神薬などを組み合わせながら様子を見て続けていきます。抗うつ剤の効果は即効性を期待できるものではないため、治療を始めても最初の1~2週間はあまり症状が変わらない場合も多いです。しかし、気長に続けていくことで多くの場合は1か月もすれば、効果を感じられるようになっていきます。抗うつ剤の効き目には個人差があるため、効果の出方や副作用など自分に合わないと感じれば、きちんと医師に相談して薬の見直しをすることが大切です。うつ病患者はその精神状態から、せっかく処方された薬を飲みたがらなかったり、良くなってきたと勝手に判断して服用を中止したりしてしまうケースも珍しくありません。薬を中止するタイミングの見極めは難しく、早すぎると再発のリスクが高まるため、医師の判断にゆだねましょう。